ソルバーの作成

ソルバーを作成します。この例では、ソルバーは FORTRAN 言語で開発します。

iRIC と連携するソルバーを開発するには、ソルバー定義ファイルに従って iRIC が生成する計算データファイルを、計算条件、格子、結果の入出力に 利用する必要があります。

iRIC が生成する計算データファイルは、CGNS ファイルという形式です。 CGNS ファイルの入出力には、iRIClib というライブラリを使用します。

この節では、 ソルバー定義ファイルの作成 で作成したソルバー定義ファイルに従って iRIC が生成する 計算データファイルを読みこむソルバーを開発する流れを説明します。 このソルバーで行われる入出力処理を 表 3 に示します。

表 3 ソルバーの入出力の処理の流れ

処理の内容

必須

計算データファイルを開く

計算条件の読み込み

計算格子の読み込み

時刻 (もしくはループ回数) の出力

計算結果の出力

計算データファイルを閉じる

この節では、ソルバーを以下の手順で開発していきます。

  1. 骨組みの作成

  2. 計算データファイルを開く処理、閉じる処理の記述

  3. 計算条件、計算格子の読み込み処理の記述

  4. 時刻、計算結果の出力処理の記述