計算条件・境界条件・格子生成条件の項目の定義と読み込み処理の例

ソルバー定義ファイルでの計算条件、格子生成プログラムでの格子生成条件の 項目の定義例を示します。定義する位置は 表 7 に示すように異なりますが、同じ文法で定義できます。各対象ファイルの構造は 構造 を参照してください。

表 7 要素の定義位置

項目

対象ファイル

定義する位置

計算条件

ソルバー定義ファイル

CalculationCondition 要素の下

格子生成条件

格子生成プログラム定義ファイル

GridGeneratingCondition 要素の下

定義できる項目の種類を、 表 8 に示します。この節では、以下を示します。

  • 定義例

  • iRIC の計算条件編集ダイアログ上での表示例

  • ソルバー (もしくは格子生成プログラム) で値を読み込むための処理の記述例

ソルバー (もしくは格子生成プログラム) で値を読み込むための 処理の記述例では、iRIClib の関数を使用しています。iRIClib の詳細は、 iRIClibについて を参照して下さい。

記述例は読み込みに関連する部分のみですので、プログラム全体の例は ソルバーの作成, 格子生成プログラムの作成 を参照してください。

表 8 計算条件、格子生成条件の項目の種類

種類

説明

定義方法

文字列

文字列の値を入力。

valueType に "string" を指定

ファイル名 (読み込み用)

読み込み用のファイル名を入力。既に存在するファイルしか選択できない。

valueType に "filename" を指定

ファイル名 (書き込み用)

書き込み用のファイル名を入力。存在しないファイルの名前も指定できる。

valueType に "filename_all" を指定

フォルダ名

フォルダ名を入力。

valueType に "foldername" を指定

整数

任意の整数値を入力。

valueType に "integer" を指定

整数 (選択式)

あらかじめ用意した選択肢の中から整数値を選択。

valueType に "integer" を指定し、Enumeration 要素で選択肢を定義

実数

任意の実数値を入力。

valueType に "real" を指定

関数型

(X, Y) の組を複数入力。

valueType に "functional" を指定し、Parameter 要素、 Value 要素で変数と値を定義

関数型 (複数の値)

(X, Y1, Y2) の組を複数入力。

valueType に "functional" を指定し、Parameter 要素を1つと Value 要素を2つ定義

CGNSファイル名

読み込み用のCGNSファイル名を入力。既に存在するファイルしか選択できない。

valueType に "cgns_filename" を指定

CGNSファイル内の計算結果

計算結果の名前を選択

valueType に "result_gridNodeReal" などを指定