格子生成データファイルを開く処理、閉じる処理の記述¶
格子生成データファイルを開く処理、閉じる処理を記述します。
格子計算プログラムは、処理開始時に 格子生成データファイルを開き、終了時に閉じる必要があります。iRIC は引数として格子生成データファイルのファイル名を渡すため、 そのファイル名を開きます。
引数の数と引数を取得するための方法は、コンパイラによって異なります。 Intel Fortran compiler, gfortran での引数の取得方法を Fortran プログラムでの引数の読み込み処理 で説明していますので、参考にしてください。 ここでは、Intel Fortran compiler でコンパイルする場合の方法で記述します。
処理を追記したソースコードを リスト 19 に示します。追記した部分を強調して示します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 | program SampleProgram implicit none include 'cgnslib_f.h' integer:: fin, ier integer:: icount, istatus character(200)::condFile icount = nargs() if ( icount.eq.2 ) then call getarg(1, condFile, istatus) else stop "Input File not specified." endif ! 格子生成データファイルを開く call cg_open_f(condFile, CG_MODE_MODIFY, fin, ier) if (ier /=0) stop "*** Open error of CGNS file ***" ! 内部変数の初期化。戻り値は 1 になるが問題ない。 call cg_iric_init_f(fin, ier) ! 格子生成データファイルを閉じる call cg_close_f(fin, ier) end program SampleProgram |
骨組みの作成 と同様に、ファイルのコンパイルを行います。 問題なくコンパイルが成功することを確認してください。
この節で追加した関数の詳細については、CGNS ファイルを開く, 内部変数の初期化, CGNSファイルを閉じる を参照してください。