CGNS ファイル、 CGNSライブラリに関する情報

CGNS ファイルフォーマットの概要

CGNSは、CFG General Notation System の略で、数値流体力学で用いられるデータを 格納するための汎用ファイルフォーマットです。 OS やCPU の種類が異なるコンピュータの間で、共通して利用することができます。 数値流体力学で用いられる標準的なデータ形式が定義されているほか、 ソルバーごとに独自の要素を追加する拡張性が備わっています。

CGNS ファイルの入出力ライブラリは cgnslib として提供されており、 以下の言語から利用することができます。

  • C, C++
  • FORTRAN
  • Python

元は Boeing 社と NASA が共同で開発しましたが、現在はオープンソースの コミュニティによって機能追加やメンテナンスが行われています。

CGNS ファイルの閲覧方法

ここでは、iRIC により作成した CGNS ファイルを HDFView を用いて 閲覧する方法を説明します。HDFView は、フリーソフトとして 公開されているソフトウェアです。

HDFView のインストール

まず、HDFViewをインストールします。HDFView のインストーラは、 以下のサイトからダウンロードできます。

https://www.hdfgroup.org/downloads/index.html

../_images/hdf_webpage.png

図 63 HDF group ウェブページ

HDF のホームページから、「Current Release」の リンクをクリックします。すると、様々なファイルのダウンロード画面に 移動します。ここで、適切な (64 bit or 32 bit) プラットフォームのインストーラをクリックしてダウンロードしてください。 解凍してインストーラを実行することで、 HDFViewがインストールされます。

../_images/hdf_downloadpage.png

図 64 ダウンロードページ 表示例

HDFView を利用したCGNS ファイルの閲覧

HDFViewを起動して CGNS ファイルを閲覧します。

まず、スタートメニューから HDFView を起動します。次に、以下のメニューから、 開く CGNS ファイルを選択します。

File --> Open

HDFView では、拡張子 "*.cgn" のファイルはデフォルトでは開く対象に含まれないため、 ファイルのタイプで「すべてのファイル」を指定した上で、CGNSファイルを選択して開いて下さい。 CGNS ファイルを開いた後の HDFView の画面表示例を 図 65 に示します。

../_images/hdfview.png

図 65 HDFView 表示例

画面の左側には、CGNS ファイル内のツリー構造が表示されます。 ツリー構造で、閲覧したい項目を選択すると、画面右側に選択した項目の 内部のデータが表示されます。

リンク集

CGNS ファイル及び CGNS ライブラリに関する情報は、 表 227 を参照してください。

表 227 CGNS ファイル、CGNSライブラリ関連リンク
項目 URL
ホームページ http://cgns.sourceforge.net/
関数リファレンス http://cgns.github.io/CGNS_docs_current/midlevel/index.html
CGNSファイルの内部構造 http://cgns.github.io/CGNS_docs_current/sids/index.html
記述例集 http://cgns.github.io/CGNS_docs_current/user/examples.html